映画・ハロー・ワールド

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2019/09/24のレイトショーで映画『ハロー・ワールド』を観てきた。

観に行くきっかけは声優の松坂桃李。今回主人公直実の未来役を演じているということからでした。
女優はオンリーワン的存在はいないが、男優では香川照之、西島秀俊、伊藤淳史、佐藤ジロー、ムロツヨシ、そして特に松坂桃李は外せないインフルエンサーとしてあったのです。

さてストーリーは簡単に言えば過去に生きた自分と恋人に見舞う不遇な宿命を変えるため、未来から過去へと舞い戻り二人の宿命を変えようと展開する物語。
時間の概念、過去現在未来同時進行のスポットライト理論、パラレルワールド…アンドロイドやクローン等々、今後解明されてゆくだろう未来の現実の一端を先見するような内容となっていました。

ただしかし、過去の直美の生きる世界はデータ世界。意識や同時に重なる時空間ではなくアルタラと言われるスーパーコンピューター中の記録世界、そこに果たして人間のような自由意識は宿るのか…という疑問は最後まで消化されずに映画全体を私的心象で覆ってしまったところもありました。
このようにこの映画の世界観は存在(空間)と時間。そしてその中心に流れているものが大切な存在への愛、たった一人の存在への愛でしょう。

 

本当はもう少し奥深く出来たであろうが、しかし異次元時空間を原色で表現していた点、直線的で角の多い絵、また襲いかかる恐怖からの防御ツール等…それらのリアリティー不足が全体の質を下げてしまったように思えます。また大切な人を守る!という人間の根源の心情とアクションが上手く融合しておらず、どちらをメインに置いているのかのバランスも悪く、感動したいという欲求をギリギリのところで満たしてくれない点も残念でした。

分かりやすく作ろうとはしているが科学的な認識も必要とされる内容でもあるため、一度観ただけで理解するには難しい部類の映画でしょう。
ただ、これから来る未来を教え、垣間見せてくれる映画でもあります。
未来への予行練習には良い参考資料となるのは確実でしょう。

それから…
流石に松坂桃李の声は映画を締め落ち着かせる魅力があった。いい音色を奏でていました👍✨

【追記】
宿命と運命は別物。
運命は変えられるが宿命は変えられない。
そして人の生死が関わる出来事は運命という事もあるだろうが宿命に大きな比重がかかっている。
このようにある時点に死を免れても、当人がその宿命を背負っているならば必ず別の展開で死というものは訪れるはずだ。
映画は一時点を過ぎれば宿命から逃れられるという展開だったが、次から次に宿命を成し遂げようとする大きな力が働く、そのシーンは欲しかった。

【追記2】
そうそう、なぜタイトルがハロー・ワールド なのかという解答は大ラスに分かる。
そのどんでん返し的なシナリオは、狙っているようにもに思えなくもなかった。

◼︎ハロー・ワールド
 https://hello-world-movie.com/sp/index.html 

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